6月23日、鹿児島市で開催された「建築士の集い in 鹿児島」に参加しました。
当日は雨で生憎の天気でしたが、結果として桜島の降灰に悩まされることも無く、有意義な大会だったと思います。
開会式の後、各県の地域実践活動の発表が行われ、大分県からは臼杵支部が「臼杵市歴史的町並みの保全形成に関する調査研究発表」のテーマで発表しました。
臼杵支部の皆さん発表の準備、当日のパネル設営などお疲れ様でした。
その後は、私は第一分科会「その時建築士は!〜自然災害と建築士〜」に参加しました。
応急危険度判定の実務講習を、鹿児島県土木部建築課の今村卓郎氏を講師に迎え行い、災害時の行政の動きと、建築士会やその他の団体との連携、応急危険度判定本部の設置などについて、災害発生直後からの対応を経過時間と共に説明をしていただきました。
九州で災害が起こった場合、4日で各県の建築士会へ、応急危険度判定士の派遣依頼が来る内容でした。私たちもそのスピードに遅れないように、日頃から対応できる体制を作っておかなくてはいけないことを実感しました。
講習の後は、昨年の震災を実際に体験し、現在も地域の対応や、応急仮設住宅建設などに関わっている、福島県建築士会前青年委員長の大桃一浩氏の講義を行いました。
講義では、応急危険度判定活動での問題点、改善点、応急仮設住宅の施工に関することや、住人の声、放射能汚染現場の実情など、新聞やテレビなどでは知ることが出来ない、被災地の現実を知りました。
日本が地震国ということは誰もが知っていることです。しかし、自分が震災の当事者になるという自覚は、ほとんどの人が持っていないと思います。地震はいつ起きるか判りませんが、いつ起きてもおかしくないとも言えます。建築士会の一員として地震や災害に対しての備えの重要性を強く感じました。
臼杵支部の発表
大会が終了し、船上での意見交換会が行われました。意外と大きな船でしたがやっぱり揺れました。
次回開催地である大分県は、日田市のご当地ゆるキャラの「たんそうくん」にも協力してもらい、来年の集い大分大会への参加アピールしました。
翌日は鹿児島市内をぶらぶらして、山崎亮氏の手掛けた「マルヤ ガーデンズ」と安藤忠雄氏の稲盛会館、そしてた
またま見つけた高崎正治風(多分本人作だと思う)の建物、最後に地元に愛される山形屋を見て鹿児島を後に
しました。
大桃氏の講義
応急危険度判定の講習