今年5回目の水曜喫茶室は断熱塗料GAINAの勉強会を行いました。
事前告知と多くの人にお誘いをしたけど参加したのは私を含めて6名。
来て頂いたメーカーの方には申し訳なかったですが、人数が少ない分、中身の濃い勉強会になりました。
まず、ガイナの歴史と概要を説明してもらい、持参した実験機械でガイナの効果を体感しました。
ガイナの不思議な所は、断熱塗料と呼んでますが断熱ではない所です。
夏は温度を上げず、冬は温度を下げない塗料なのです。
メーカーの人曰く、ガイナの塗装面は熱のやり取りが起こらない。とか・・・
ガイナを塗装した鉄板と塗っていない鉄板に下から白熱灯を当てると、鉄板の表面温度は60℃を超えます。
両方に氷を置くと、ガイナを塗った鉄板は氷がほとんど融けませんが、無塗装の鉄板はすぐに溶け始めました。
ガイナを塗った鉄板も、氷に触れていない部分は60℃以上の温度ですが、氷に触れている部分のガイナ塗料が氷と同じ温度まで下がるので氷が融けないようです。
理解に苦しむところだが、これが熱のやり取りが起こらないという事。
建物の外壁や屋根のガイナを塗ることで、夏は外壁の表面温度が上がらず、冬は外壁の表面温度が下がらない。
結果として夏だけではなく冬も光熱費の削減になるとのこと。
今回ガイナの勉強会を行い、この塗料の使える範囲が建築にとどまらない事や、新築より改修物件の方が効果を体感でき利用価値が高いと感じました。
今後の仕事で、自分にとっても施主にとっても有益なツールとなることは間違いなさそうです。
次回の水曜喫茶室は6月10日に行う予定です。
山村増治
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